=活動目的=


 ・日本における国家や政治と教会の関わりを、聖書と神学の視点から

  研究します。

 ・現在の日本の状況を踏まえ、教会がこの時代に担うべき神学的課題

  として整理します。

 ・整理された神学的課題を広く一般に提供します。

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2019年5月1日水曜日

改元前夜に「キリスト者から見る〈天皇の代替わり〉」    出版記念講演会&祈祷会をおこないました。


 「教会と政治」フォーラムは2019年4月30日、「キリスト者から見る〈天皇の代替わり〉」出版記念講演会&祈祷会をおこないました。雨模様の中、111人のみなさんがご参加くださいました。戦前・戦後を生き抜いてこられた大先輩から大学生まで、さまざまな世代の方がそれぞれの思いを持ち寄って集まってくださいました。
 

第一部は、山口陽一牧師(東京基督教大学学長)が講演。全6章からなる本書のポイントを概説しつつ(目次参照)、「聖書信仰に立ち、戦時中のキリスト教会が犯した偶像礼拝の罪の悔い改めに常に立ち返らなければならない」と話しました。最後に聖書の箇所を読みながら「政教分離が守られ天皇が神格化されないように」、「天皇の救いと信教の自由のために」、「憲法と民主主義のために」、の3つの祈祷課題をまとめました。
 

その後、5つのグループに分かれてそれぞれの思いや問題意識を分かち合いました。
 
「前の改元のときは自粛ムードで悲しむことを強要された。今回は喜ぶことを強要されている。私たちの心は主にあって自由」、「天皇制が日本をまとめていると感じていたが改元で心を探られた」、「特にメデイアの同調圧力が腹立たしく疑問を感じる」、「日本の教会では『歴史への悔い改め』が殆ど語られないのではと危惧」など、いろいろな意見や思いが出され、最後に祈りのときを持ちました。

 

天皇制、改元への問いを通し、私たちの心をさぐってくださり感謝いたします。いま、このときに、この国に召された者として、何を見て、何を祈り、どのように生きるか。深く問われた一日。お集まりくださった皆さま、ありがとうございました。
 ご参加いただいたみなさま、席上献金62,628円をご報告いたします。当夜の集会開催費用として、また今後の当会の活動に感謝して用いさせていただきます。


 

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「キリスト者から見る〈天皇の代替わり〉」
      いのちのことば社 発売日:2019/05/01
 
 201951日、新たな天皇が即位し、元号が変わる。この「天皇の代替わり」を、キリスト者はどのように考えたらよいのだろうか。「政教分離」「信教の自由」……、この日本でキリスト者として生きるために、避けては通ることのできない「天皇制」の問題を改めて問い直す。
 
≪目次≫
キリスト教と天皇制―天皇の代替わりに備えて   山口陽一
聖書・憲法・天皇制   城倉啓
天皇の生前退位      柴田智悦
元号問題とキリスト者の歴史観   朝岡勝
伊勢神宮と政教分離  星出卓也
私たちの信教の自由―天皇代替わりに対して私たちはどのように向き合うか 弓矢健児

  
著者・訳者など:「教会と政治」フォーラム編      ページ数:184
当会の初めての編著となります。
ご購入はキリスト教書店、もしくはいのちのことば社HPから
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